当院のチョコレート嚢腫の取り扱い

6当院のチョコレート嚢腫の取り扱い

チョコレート嚢腫は症状がある方、全く症状のない方にも見つかります。その対処基準は各施設によって様々です。その際に問題点は悪性化(癌になる)の可能性があることです。チョコレート嚢腫の悪性化は、日本人をはじめとした東洋人に多く見られます、突然癌ができ、あっという間に進行癌になってしまうものではなく、ゆっくり時間をかけて徐々に癌になる可能性があります。当院のとり扱い基準を記載します。
挙児希望があるかどうかで対処は違ってきます(チョコレート嚢腫と不妊治療を参照)内服治療を継続しながら腫瘍マーカーや画像診断で定期的な観察が必要です。

20代および30代のチョコレート嚢腫

現在挙児希望でない方での対処は嚢腫の大きさが2cm以下なら定期的に大きくなっていないか超音波検査、血液検査で経過観察します。
嚢腫の大きさが3cmを超えていれば内服治療を開始し、定期的に超音波検査、腫瘍マーカー測定していきます。
内服治療はジェノゲストを投与します。低用量ピルの投与よりジェノゲストの方が腫瘍縮小が認められ、服用にも副作用が少ないので当院ではジェノゲストを投与しています。
最大径10cm以上のときは悪性化を考慮して卵巣嚢腫の摘出をお勧めします。

40歳以上かつチョコレート嚢腫

最大径6cm 以上の場合は卵巣摘出が望ましいですが、経過観察する場合は悪性化を常に考慮する必要があります。

45歳以上かつ閉経後かつチョコレート嚢腫

最大径10cm 以上の場合は癌化率が高いため、卵巣摘出をお勧めしています。閉経期前後のチョコレート嚢腫は明らかに悪性化の頻度が増加するため、閉経すればチョコレート嚢腫が治るというわけではないです。
また、薬剤投与によりチョコレート嚢腫が縮小しても悪性の場合はありえます。

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